空気の存在

今日は久しぶりに、大学の友達と集まり、皆でご飯を食べながら

お酒を飲み、お花見をした。

大学時代、学生委員をやっていた仲間たちだ。

今では、ほとんどの人が結婚し、子供がいる。

結婚していないのは、11人中自分を含めて2人だけだ。

そして、みんなでご飯を食べている時、忘れていた、

遠い昔の感情が蘇ってきた。

自分の無力感と、とてつもない孤独感。

もうしてたと思っていたその感情が、強く、鮮明に、

自分の中に蘇り、そして自分の体の端から端までを

その感情が満たした。

 

別に、無視されるとか、いじわるされるとか、

そんなことは一切ない。

みんな優しく、自分にも話を振ってくれる。

ただ、自分がそのグループの人達に与えられるものが

なにもないのだ。

僕は、今まで、誰とも付き合わず、エッチをすることもなく

ここまでやってきた。

皆が当たり前に経験することが、僕の中からすっぽり

抜け落ちている。

他の人と、同じ土壌を踏めていない。

おそらくそれが原因で、僕は学生の頃から

このグループ内で大きな無力感と劣等感を感じていた。

これは、完全に自分で作り出し、自分で苦しんでいるのだが、

頭ではしっかり分かっているのだが、自分ではどうしようもない。

やはり、もうあのグループの中に、僕の居場所は存在しない。

 

過去は変えることができない。

ただ、未来は変えることが出来る。

これはよく言われる、使い古された言葉だ。

この言葉に僕の考えを付け足すと、

過去は変えることはできない。

ただ、解釈を変えることができ、捨てることができる。

 

もう、あの過去は捨てよう。

未来を見つめて生きていこう。

今の努力の先に、必ず僕の求めた未来があると、強く、強く

信じている。信じざるをえない。

それを掴み取ることだけを考えて、一日一日を紡いでいこう。