地方創成の罠
僕はあまり、人を名指しで批判したりするのが好きではないし、
そもそも批判が好きではない。
誰かを批判しても、何も生み出さない。
批判している暇があれば、解決策を考えて、そっちを提示しようよ。と思う。
ただ、政治家は別だと思う。
国民に選ばれて、国民の代表として働いているのだから、
批判という形になっても、フィードバックを行うべきだ。
ということで、今日読んだ小泉進次郎さんの記事について、
僕の意見を書こうと思う。
批判とか、難しい話とか、そんなもんどうでもいいんだよ。
お前は、ナンパの話でも書いてろや!って言われても仕方ないですね。
その場合は、スルーしてもらえればと思います。
今日、取り上げたい記事は、これ。
引用ここから-------
小泉:地方創生というのは、すごく簡単に言ってしまうと2つのことです。
1つは東京一極集中をやめるということ。
2つ目が、日本全体の人口減を食い止めるということ。
この2つを地方創生の目的だと考えてもらって差し支えないと思います。
東京一極集中をなぜ変えていかないといけないのかについて話す前に、
東京一極集中の現状がまずどうやってできているのかを話します。
まず、地方に2つの「流出」があります。
1つ目は、地方の若い人たちが高校から大学に進学するときに起こる、
地方から東京への流出。
2つ目は、地方の大学を出た若者が東京で就職をするときに起こる流出です。
この2つの流出の結果、若い人たちが地方から減っていく。
つまり、地方では若い人が出ていってしまい、
そのまま戻らないから人口が減っていくんです。
ところが、東京は東京で、47都道府県で出生率が最低。
つまり、地方から人が集まって来ることで人口がもっている。
だから、人材の供給源である地方の人口が減少してしまうと、
東京の持続可能性もなくなる。
つまり、若い人が流出し、東京に一極集中していく現状が、
日本全体の人口減に直結しているのです。
-------引用ここまで
この記事のなにがおかしいのか?
それは、「若い人が流出し、東京に一極集中していく現状が、
日本全体の人口減に直結しているのです。」
という、この結論がおかしいのです。
これを数式で書くと、
東京に一極集中する = 日本全体の人口減が発生する
となります。
そして、この理由を、小泉さんは、以下のように説明しています。
①地方の若い人たちが、東京へ流出する。(地方の人口が減る)
②東京都は、出生率が日本全国で最低であり、
東京の人は子供をあまり産まない・作らない。
③地方から東京へ出て行った人も、
(東京の出生率から考えて)もちろん子供を産まない・作らない。(子供の減少)
④地方流出と出生する子供の減少の2要因により、日本の人口が減っていく。
一見、筋が通った説明に見えます。
ただ、明らかに根拠不足な文章があります。③の文章です。
③の文章を少し乱暴に言い換えれば、
東京に住むと、いままで子供を産む・作ろうと思っていた人は、
そう思わなくなる。
と言えます。
ね。こういう文章にすると、変ですよね。
え?なんで?ってなりますよね。
つまり、根拠(かっこ良く言うと、ファクト)が足りていないのです。
この部分で間違えていますから、そのあと魅力的な話をしていても、
すべて意味がなくなってしまいます。
どうして、東京の人は出生率が低いのか?
それを考えないといけないのです。
だって、もし、東京の人が地方に転勤になったら、
その人が子供を産む・作る確率が上がるのでしょうか?
そんなわけないでしょう。
もっと、本質的な問題を議論すべきなんだと思います。
こういうことは、会議でもよく起きるので、僕も気をつけたいと思います。