今のあなたは完璧なので、頑張っていればきっと誰かが見ていて気付いてくれるよ。という言葉は正しいのか?
僕は昔、スピリチュアル系の本が好きでよく読んでいました。
その時に、ほんとによく目にしたのが次の言葉です。
「あなたは今のままで完璧です。
頑張っていれば、必ず誰かが見ていて、あなたの良さに気付いてくれますよ。
だから、感謝を忘れず、自分が正しいと思ったことをやり通しなさい。」
こんな内容の言葉です。
どこかで、見たことがあるでしょうww?
この言葉、内容は100%正しい。間違っているところは1つもない。
でもきっと、こう思う人がいるんじゃないでしょうか。
「そんなの嘘だ!きちんと感謝して頑張ってるのに、誰も自分の良さになんて
気付いてくれない。
こんなに頑張ってるんだよ。
なのに、誰かに褒められることもなければ、幸せになれる素振りもない。
全部嘘じゃないか!」
こんなふうに思った人、僕とおんなじですね。
僕もこんなふうに思ってました。
今日は、僕の仲間のために一生懸命文章を綴りたいと思います。
まず、あなたは完璧だという冒頭の文章。
この文章が100%本当なのに、どうして自分の認識とズレがあるのか。
原因は3つあります。
一つ目は、人間の本能にあります。
二つ目は、今の時代にあります。
三つ目は、自分の意識にあります。
まずは、一つ目。
人間の本能について。
人間には、変わらず、今のままでいたいという本能があります。
これを、ホメオスタシスと言います。
ここから引用−−−−−−−
新行動主義者のハルは、ホメオスタシスによって
生活体の行動原理を説明しようとしました。
「動因低減説」によれば、我々は基本的にはずぼらであり、
ホメオスタシスの均衡が保たれている時は行動を起こさないということが
前提となります。
−−−−−−−引用ここまで
そして、人間は、本能に合致しているものは、無条件に受け入れやすい傾向があります。
よって、この文章はそもそも正しかろうが、間違っていようが、
多くの人が無意識のうちに受け入れてしまうのです。
これによって、次に説明する「二つ目の原因」に気づきにくくなっているのです。
では、二つ目。
今の時代について。
今の時代は、とても流れるのが早いです。
大量の情報があふれていて、どんどん変わっていきます。
多くの人は、時間がないんです。
そして、冒頭の文章。
この文章は、100%正しいのですが、1つ仮定が抜けています。
それは、「時間が無限にあるのなら」です。
誰かが気づいてくれる確率。
これは受け身である以上、自分でコントロールすることができません。
ただし、0ではありません。
どのくらいの確率かわからないけど、0ではない。
ということは、時間を無限にすれば、必ず100%になります。
時間がゆっくり流れているような時代なら、これでも良かったのでしょう。
報われる人もいたでしょう。
でも、今の時代は違います。
普通に置いて行かれてしまうし、本人もそんな長い間我慢できません。
ということで、この文章が事実とずれるのです。
そして最後。三つ目。
自分の意識の問題です。
仮に、二つ目の問題をクリアーし、誰かが気付いてくれたとしましょう。
ここで、新しい問題が発生します。
あなたは、誰に気付いて欲しかったのか?ということです。
冒頭の文章は、「気付いて欲しい人に」気付いてもらえます。とは言ってません。
誰かが気付いてくれる、と言っているのです。
自分が気付いて欲しい人に気付いてもらえないと、満足できないのではないでしょうか。
自分のほしいものを具体的に意識できていないと、現実で手に入ったものと自分の希望の間にズレが発生するのです。
良く、欲しい物を紙にかけばかなうとか、
意識すれば叶うとか言いますが、
これらの目的は、自分の意識に自分のほしいものを具体的にインプットする作業です。
これがきちんとしていないと、欲しいものが目の前にあっても、認識できないのです。
だから、きちんと具体的に欲しい物を描く必要があるのです。
そして、最後に僕が言いたいこと。
今の時代は、自分から結果を掴みに行かないとほとんど奇跡は起きないということです。
待っていても誰も気付いてくれないのです。
残念ですが。
だから僕は、しっかりとアピールすることを練習していくことにします。
そのためにはまず、きちんと「できます」といえるようにならないといけません。
「できます」というのは、とても勇気がいることです。
責任がついてくるし、失敗した時の精神的ダメージも大きいです。
でも、乗り越えないといけないのです。
そのためには、「できる、大丈夫」といえるぐらい準備をしっかりする必要があります。
準備7割。
ほとんど準備できますのですから。
ということで、しっかり準備をして、自信を持って「できます。大丈夫です」
って言えるようにする。
これを目指します。
ちょっとぐらい無理かもなぁという時でも、「大丈夫です」と言えるようになります。
よし! 頑張ってこう。